アクセス解析で見えてくること

企業や個人でホームページを開設した後に、そのまま何もしない状態が続くと、掲載している情報も古いものばかりになってしまい、良い反響は望めません。
「わかってはいるんだけど・・・」と言った状態から、一歩進んで「どこから手を出そうか」でお困りでしたら、まずはお持ちのホームページを解析することから始めてみるのはいかがでしょうか。

アクセス解析は、アクセスしたユーザーを細かく分析することで、訪問された人数や時間帯、閲覧されたページや滞在時間など、細かくデータとして集計して視覚化することができます。自分では満足の行くホームページだと考えていても、案外利用する人にとって不便と感じてしまうことが少なくありません。データとして客観的に状況を把握できるので、気づきにくい問題点にはっとするきっかけになります。とにかく色々なデータが取得できてしまいますので、初めのうちは戸惑ってしまうと思いますが、ひとまず今のホームページがどのくらいの人に使われているのかを把握してからさらに掘り下げて行けば良いと思います。

有料で高機能なアクセス解析も沢山ありますが、解析したいものが見えてきてから特化したサービスを検討すれば大丈夫ですので、まずはGoogleAnalyticsを導入してみましょう。(基本的に無料ですぐに導入できます。)

GoogleAnalytics導入手順

  1. Googleのアカウントを作成する。
  2. GoogleAnalyticsで自分のサイトを登録する。
  3. ホームページにトラッキングコードを設置する。

この作業を行って、しばらくの間データが溜まるのを待ちます。
次に溜まったデータとにらめっこになるのですが、その前に少し覚えておいたほうが良い用語が出てきます。

セッション

ホームページをユーザーが訪問してから、離脱するまでの一連の流れをまとめた単位で、訪問数と考えて大丈夫です。設定で変更が可能になりましたが、30分以上時間を置いて同じユーザーが訪問すると、新たなセッションとしてカウントしてしまいます。

ページビュー

単純にホームページが表示された回数で、人数は関係ありません。1人が10P見ても、2人が5Pずつ見ても、PVカウントは10となります。

ユーザー

そのサイトを訪れた人数です。別の人が訪れない限りカウントは増えません。端末に紐付けるので、パソコンとスマートフォンを使って同じ人が閲覧した場合は2とカウントします。

直帰と離脱

訪問後すぐにサイトを離れることを直帰、ページを閲覧後に離れることを離脱と言います。
アクセス数の割合から計算したものをそれぞれ直帰率、離脱率と言います。

キーワード

検索エンジンにどんなキーワードを使ってホームページに訪れたかが表示されます。

※検索エンジンもSSLの対応を行ったため、検索キーワードのほとんどが(not provided)と表示されるようになりました。Google Search Consoleを併用することである程度把握できますが、Yahooの流入ワードは把握できません。

実際の集計画面で上の用語を照らし合わせて実際の数字を見て行くと、下記のような感じで分かる範囲まとめて行きましょう。

  • どんな人が見てくれているのか?(人数・年齢・性別・エリア・使用端末など)
  • どこから訪問しているのか?(検索エンジンでのキーワードやリンクされているサイトなど)
  • 何をしているか?(人気、不人気のページなど)

これだけでも、なんとなくホームページを見てくれている人達の人物像がわかってくると思います。
ホームページの役割や最終目的はそれぞれですので一概には言えませんが、目標へ向けての課題を発見するヒントになれば幸いです。

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  1. アクセス解析について